北陸街道の宿場町 金津
あわら市金津は北陸街道の宿場町として栄えた地。今回は坂井市発行の散策マップを参考に、史跡を巡りました。
あわら市指定史跡 金津城溝江館跡(あわら市大溝1丁目2−15)
溝江氏は南金津出身の一族で、朝倉氏に仕え、この地に金津城を築きました。朝倉氏滅亡後は勢いを盛り返した一向一揆の勢に攻められ、長逸は子の長澄を脱出させて一族郎党共に自刃したと伝えられています。現在、祠の建つ場所には、当時、井戸があり、一族の女たちが身を投げたと伝えられています。
溝江氏の菩提寺 梅昌山 妙隆寺
寺紋は溝江氏の家紋と同じく「三つ盛り木瓜」です。妙隆寺では溝江氏の位牌をまつり、菩提を弔っています。余談ですが妙隆寺には梅昌山の名にちなんで梅の木が植えられていて、春先には可憐な花が見られるそうです。
大鳥神社 (あわら市花乃杜1-21-2)
境内にはあわら市の天然記念物に指定されている大銀杏があります。根回り約7m、高さ約30m、推定樹齢300年以上。見事なご神木です。毎年、10月下旬に色づくそうです。
総持寺(花乃杜1-22-2)
ナント飛鳥時代に始まった寺だそうです。全国に18あった談儀所(僧が勉強するところ)の一つで、今も談儀所を縮めて談所と呼ばれています。寺に弘法大師作の如意輪観世音菩薩像が伝わっていて、33年に一度ご開帳されています。境内には雨夜塚があります。
あわら市指定史跡 坂ノ下宿場口跡(あわら市坂ノ下区)
名号塔(天保12年)、題目塔(文政2年)のほか、子育て地蔵、不動明王が道端に並び、北陸街道の昔の姿をとどめています。観音堂には、毎年、通る連如上人御影道中が立ち寄られます。堂内には、37体の観音像と5幅の掛け軸が祀られています。
坂ノ下八幡神社は、溝江氏が応永元年(1394年)に建立した神社。拝殿には、源平合戦を描いた立派な絵馬が飾られています。
観音堂も、八幡神社も中を拝見したい場合はあわら市の観光協会にお問い合わせください。
福井県指定史跡 千束一里塚 (あわら市北金津)
以前は、道の両側にあったそうですが、道路が拡張されて、西側の塚だけが残っています。土がもられ、中央に榎が植えられています。
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